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secret crescent

闇もどき部屋へようこそ

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「素直になれなくて」30話の続き


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お互いに睨み合うーー。

カガリはアスランが何を言い出すかと、じっと見据えていた。だがアスランが予想外の態度を見せた。

アスランはカガリを囲ったまま、項垂れたのだった。

「‥‥‥ア、アスラン?」

カガリは戸惑い思わず声をかけた。

「ーーカガリが男とホテルに居ると知ったとき‥‥無性に腹が立った‥‥苛ついた‥‥ムカついた‥‥この俺が柄にもなく焦った‥‥」

‥‥アスランが今の私と同じような気持ちを抱いたってこと////?

カガリは俯いてるアスランを見つめると、腕を伸ばし、思わずアスランの頭を抱きしめた。

「//ごめんな‥‥」

アスランはカガリの仕草に驚くも、抱きしめるカガリの腕の中がどこか心地よくて、されるがままに委ねた。

この体勢から動かないアスランにどこか焦りを感じ始めたカガリは問いかけた。

「‥‥もしかして泣いてるのか?」

思いもよらない言葉をかけられてアスランは、ふっと口角を上げた。

「アホか泣くわけないだろう。カガリじゃあるまいし」

アスランは抱きしめる腕から顔を上げると、ムッとした顔で自分を見つめるカガリに口づけた。

少し驚いたカガリだったが、目を閉じてアスランの首に腕を回した。

二人は高鳴る欲情のままに行為に及んだ。ベッドに移動する時間さえも惜しんでその場で愛し合った。

「////ーーもう立っていられない////」とカガリは壁から崩れ落ちる。
「俺の上に乗れ」

そう言うと、ズボンと下着を脱ぎ捨て、アスランが床の上で仰向けになった。カガリも中途半端に下がっていたパンツとショーツを脱ぎ捨てると、アスランに言われたように上に跨った。そして、そそり立つ雄に自ら蜜口を押し当てて、腰を下して銜えた。


「////あああっ‥‥」

二人の気持ちが更に高揚する。

カガリが腰を上下に動かせばアスランもカガリの腰の動きに合わせて快楽を煽った。

「//カガリ‥‥」
「//アスランっ‥‥ああっ‥‥イクっ‥‥イっちゃう‥‥あああーーー」

カガリは荒い息を吐きだしながらアスランの胸に倒れ込んだ。

アスランも熱い息を吐きだし、倒れ込んだカガリの髪を手で優しくなぜた。

「モヤモヤした気持ちはすっきりしたか?」

カガリは快楽の余韻に浸りながら、「////‥‥まぁすっきりしたかも////」と答えた。

モヤモヤした気持ちは嘘みたいに消えていた。抱かれてスッキリは変だけど、アスランをより近くに感じることが出来たからかもしれない。エリカさんのことをとやかく言っても仕方がないことぐらいわかっていたはずなのに、大体、女性のことを持ちだしたら切りがない、過去のことは割り切らないと、今のアスランを信じたい。


「ーー俺がどれだけ我慢していたと思う?」
「えっ?」
「ホテルでキスしてからずっと抱きたかった」
「////ならどうしてその時に抱かなかったんだ?」

「あのムカつく場所であのベッドでカガリを抱きたくなかったからだ。よく耐えたと自分を誉めたいくらいだ」

カガリはその言葉に苦笑いを浮かべた。アスランのどこか素っ気ない態度は我慢するためで、欲情する気持ちは私と同じだったってことだ////。

 
カガリが身体を起こし、言った。

「////シャワーを浴びてくる」
「そうだな、じゃ俺も」
「////ええっーー!?いやいい」

と断ったが、アスランに抱きかかえられ、カガリは連れていかれた。

**

結局、脱衣所で一回、シャワーを浴びながら一回、とベッドへ辿り着いたころには疲れ切ったカガリの姿があった。


ベッドの上で横たわるカガリに、アスランが冷たいペットボトルの水を持ってきてくれた。

カガリは気だるい身体を起こし、ペットボトルを受け取ると乾いた喉を潤した。そして、小さく息を吐くと、言った。

「////もうやらないからな!」
「俺はまだ3回しかイってない。カガリは何回イった?」
「////そ、そんなの数えられるわけがないだろう!////」
「ふ~ん、カガリは数えられないほどイったんだ。なんだかずるくないか?」

真顔で言うアスランはどこか不満げだった。

ーーずるい、と真顔で私に言われても困る////。まだ納得してないのか、どこか不貞腐れた顔を見せるアスランに言った。

「今日も仕事だろう。だったら少し寝た方がいい」

時計は既に3時を過ぎていた。

アスランは仕方がないと諦めたのか、カガリを腕の中にしっかりと抱きしめた。

「少ない睡眠時間は慣れている。だから心配は無用だ。けどカガリが相当疲れたようだから寝るか」

二人は初めて一緒に寝た。

 


2023年10月2日 修正済



次回は21話の★の場面のお話になります( 特別編 アスラン×エリカ )

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